傷のこと
傷のテープは全然はがれない
退院をするときには傷にステリストリップというテープが貼られている状態です。
テープは自然にはがれるまではったままにしておきます。
はがれたら、はがれたままです。
私に貼られたテープは1か月間ぴっちり貼り付いて全くはがれませんでした。
受診前日にテープをはがす
はがしても問題ないだろうと思ってシャワー後にテープを一枚一枚ゆっくりはがしました。
部分的に少しテープのはじが浮いていましたが、まだまだ粘着力は強く肌にぴったり張り付いていました。
受診
診察前に採血（腫瘍マーカー）をしました。
結果を渡されるのは次の受診時です。
診察では体調と傷の具合を確認するのみで、エコーはしませんでした。
病理検査結果は･･･
フリーズしました。
退院前に先生から「多分、良性だろう」って言われており安心しきっていました。
職場のみんなにも「良性でした」って手紙も書いたし、
今日も「良性だったよ」とお墨付きをもらうつもりで来ていました。
全くの想定外の出来事に事態が呑み込めません。
「境界悪性」という言葉も初めて聞きました。
「悪性」という単語がついているってことは･･･悪いの･･･？
先生の一言で一気に視野がせばまりました。
頭の中の感覚がすごく鈍くなっています。
見たり聞いたりしているんだけど、全然処理されないって感じです。
「境界悪性」って何さ
何を言っているの？
理解が追いつきません。
今後の方針
追加の治療はありませんでした。
良性であれば外来受診は半年後までで終了だったそうですが、境界悪性だったので今後5年間、半年に1度の受診をするように言われました。
そして「今後は内診、経腟エコーは行わずCTで診ていくことにします」と言われました。
これはほっとした半面、他の人ができることができないということなのでなんだか女性として落ちこぼれたと感じ自分にがっかりしました。
傷への対処
私はこの病院の初回受診のときにとにかく傷が残るのがいやなんだと訴えました。
「傷の残りにくい縫合をするから大丈夫ですよ」と言われましたが不安は残りました。
先生は考えておくねと言ってくれました。
傷の対処に関しては知識ゼロですべて先生にお任せ状態でした。
傷の経過が良好であることを確認され処方箋をもらいました。
処方された薬
・リザベンカプセル（抗アレルギー薬）
アレルギーの薬が傷に効果があるなんて知りませんでした
・ドレニゾンテープ（ステロイドが塗られているテープ）
初めて知った薬ですが、ステロイドなら効果ありそうと思いました
・ヒルドイドソフト（保湿作用のあるクリーム）
瘢痕やケロイドに効果があるそうです
帰り道
今回の受診では「傷の確認をしてもらい、薬をもらう」だけだったはずでした。
しかし「境界悪性」と言われ、他のことは頭に入ってきませんでした。
「境界悪性か･･･」と落ち込んだ気分でバスに乗り込みました。
境界悪性がなんなんだかよくわかりません。
混乱しています。
「良性だったよ」って言われるはずだったのに。
なんでこんなことになった？
景色がなんだかよどんで見えました。
いろいろ考えていたら悪いほうに考えが進んでしまい涙が出てきてしまいました。
バスがガラガラでよかったです。
追加治療はないので父へは報告しませんでした。
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