1年ぶりの受診
前回の受診から約1年経過しました。
身体にはなんの不調もありません。
1年ぶりの受診の前に卵巣嚢腫に関するプリントをまとめているファイルを開き、前回の左卵巣の大きさはどのくらいだったかなと確認しました。
前回は「33×42mm」でした。
大きくなっていないといいな、
小さくなっているかも、
まあ様子見ているだけだし大丈夫でしょうって思っていました。
診察
主治医は前回手術をしてくれた先生とは違う医師です。
診察は腹部エコーをあてて卵巣の大きさを確認するだけです。
CTは開腹術後の経過観察の5年間だけでそれ以降は腹部エコーだけで様子みると言われていました。
先生は私もエコーの画面を見えるようにしてくれてたので一緒に見ていました。
C医師 卵巣はこれだね大きさは(画面上のものさしで長さを測定している)
えー・・・・・・っと、
うん、手術適応だね
さらりと言いました。
なすみ ・・・は!?思考停止しました
手術・・・。
もう勘弁してくれ。
それ以降、先生の言葉がとても遠くから聞こえてくるように感じました。
卵巣嚢腫は5cm以上で手術適応なんだそうです。
また手術をするなんて全く考えていませんでした。
先生は私の気持ちに気をとめることなくどんどん畳みかけてきます。
C医師 まあ、様子を見てもいいし、手術をしてもいいし、どうする?あーんー
なんか聞かれているけれど、すぐに決められることじゃないわ!!
C医師 手術日決める?様子みるなら3か月後に診察の予約入れるよ
もぉ・・・うるさい、うるさい、
うるさーい👿
ちょっとくらい受け入れる時間と考える時間ちょうだいよ!!
手術なんて2度としたくない。
けれど様子をみていて茎捻転になったらこわい。
どうすればいいのかわからない。
まず、何から考える?
なんだ、なんだ?
私、自分が混乱していることに気が付きました。
勢いで手術することなんて優柔不断な私が決められるわけないし、これは棚上げするしかない。
なすみ ・・・とりあえず・・・とやっとの思いでしぼりだしました。
いったん落ち着いて、しっかり覚悟を決めてから手術を受けようと思ったのです。
C医師 はい、わかりましたじゃあ次の診察の予約入れておきますね
と先生はあっさりとしていました。
嵐の後の静けさ
診察室から出たら、頭の中は嵐のあとの静けさという感じでした。
とりあえず診察が終わり心からほっとしました。
診察室から数歩すすんだところで「今日の卵巣の大きさ何cmだったっけ?」とふと思いました。
数分前に言われた今回の卵巣の大きさをもう忘れてしまいました。
ショックすぎてメモすることも忘れていました。
うそでしょ・・・全く思い出せません。
診察室からはまだ出たばかりで次の人も呼ばれていなかったのですぐに引き返し、先生に大きさをメモに書いてもらいました。
また手術・・・
どうしたらいいの?
これからのことを考えてようとしても、考えがすすまない。
頭の芯がしびれています。
自分を外界との間に1枚うすい膜があって、世界から一人だけ隔絶されているような感覚のまま家路につきました。
3人目の主治医
今回の主治医は一番初めの先生から数えて3人目の先生です。
この先生に診てもらうのはこの日で2回目でした。
患者の気持ちに対する配慮がもう少しあってもよいのではないかと思います。
私よりいくつか年下で、おそらくあと数年すればとっつきにくい外科の女医さんになりそうな素養があるなと感じました。
茎捻転
茎捻転は卵巣の付け根がねじれることです。
ねじれると血流が途絶え、卵巣が壊死してしまう。
そうなれば腹部の激痛に悶えながらそのまま救急車で運ばれて緊急で手術をするという事例もあるようです。
卵巣が通常のサイズであればねじれそうになっても軽いので自然に戻るみたいですが、大きいとその重さで戻れないためねじれてしまうそうです。
想像するだけで恐怖です。
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