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卵巣嚢腫の腹腔鏡手術 ②後半

2023-02-05

6-腹腔鏡手術 大部屋 痛み

卵巣嚢腫で腹腔鏡手術、手術当日、30代、40代、ブログ
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( 入院2日目 )
 

手術日、術後の予定

目標:出血がなく、傷の痛みが軽く過ごすことができる。
体の向きを変え、足を動かすことが出来ます。
尿の管が入ります。
患者様の症状によっては予定が変更になることがあります。
(入院診療計画書から抜粋)

咳がとまらない

意識が戻ってからとにかく咳がとまりません

手術の時の挿管チューブの入り具合が悪かったのでは?と考えていました。

咳を2回ごほごほして、息を吸ったら、また咳をしての繰り返しです。

異常?

ベッドごと患者を運ぶのは大変なので、手術室から病室に戻ってきた直後にはベッドの周囲に5、6人いました。

??
こんなに咳する人いないよね

ベッドの足元付近にいる人が話しているのが聞こえました。

??
こんなに咳する人いたっけ?

少ししてまた誰かが話すのが聞こえました。

おそらく私には聞こえていないと思って話しているのでしょうがばっちり聞こえています。

客観的に私を見ればまだ手術が終わったばかりで麻酔の影響もあるから意識ははっきりせず、周囲の状況も把握できていないように見えたでしょう。

誰が言っているのだろうと思って目をやりますが、裸眼のせいでぼやけて見えません。

しかし、その意見には同意します。

私も術後の患者さんでこんなに咳をしている人はみたことありません。

学生さんを心の中で応援

学生さんが指導係のナースと来ました。

血圧、体温、脈拍、SPO2と順番に測っています。

「あと呼吸回数だよね」と言われてるのが聞こえますが、途絶えることなく咳をしている人の呼吸回数に意味はあるのかな?

とか思いながら、心の中で学生さん頑張れ!と思っていました。

同室者に対して

眠らせて

咳もつらいですが、ここは4人部屋なので同室者に迷惑をかけていないかと気になって仕方ありません。

「静かにして」と怒られたらどうしようと不安です。

実際、働いていた時に音のトラブルはよくありましたから、その記憶がよみがえります。

咳を止めるには眠らせてもらうしかないと思いました。

なすみ
咳が止まらなくてとてもつらい、
お部屋の人にもうるさくして悪いので何か薬で眠らせてほしい

無理を承知でナースに言ってみましたが、案の定、却下されました。

おさまるまでひたすら我慢しろということのようです。

暴れれば不穏と判断され鎮静剤を使ってもらえると思いますが、そうするには理性が残りすぎていました。

咳をすることでたまった痰を出し、誤嚥性肺炎の予防につながります。

そのためか止めて欲しいとお願いしても止めてくれませんでした。

眠ってしまえば強制的に咳もおさまるのでそうして欲しかった。

声をかけてみる 

私はとにかく同室者に迷惑をかけて悪いなと思う気持ちが強かったです。

なすみ
みなさん、うるさくしてすみません

少し大きな声でカーテン越しに部屋の人たちに声をかけました。

どうやら、夜中に入院してきた若い妊婦さんとその家族しかいなかったようです。

妊婦さん
ねえ、麻酔で朦朧としているね
そういうことは言わないのっ

どうやら正気ではないと判断されたようで、悲しかったです。

貧血のおばあさんが部屋にいたら気にしないでと言ってくれたのにと思いました。

自分で対処するしかない

咳で苦しんでいるうちにマスクを外している方がのどがイガイガしないと気が付きました。

さらに手ぬぐいを口にあてると自分の吐く息でのどが少し加湿される感覚があります。

咳はまだ継続していますがのどのイガイガは少し楽です。

ナースの対応に腹が立つ

そうしていたら、担当のナースが見回りにきて注意されました。

しかし、咳のつらさに対して何の対処もされていませんので私もゆずれない。

酸素マスクをつけないとどのような影響が身体におよぶのかも説明されません。

ナース
マスクはずさないでー
つけておいてねー

子供を諭すような口調に腹が立ちます。

その話し方なんなのよ!

敬意を払いなさい。

加湿することに

ナース
加湿するものがあるので使いますか?
イライラ
・・・そうしてください

私がマスクの装着を了承しないからかナースから聞かれました。

方法があるならさっさと提案しろよと思いつつ答えました。

そしてすぐに持ってきてくれると思いきや、それ以降音沙汰がなくなります。

あのナースも忙しいのだろうしと我慢しますがその間もずっと咳はでています。

今、何時なのかさっぱりわかりません。

頭元の明かりがまぶしいです。

待ちきれなくなりナースコールを押しました。

担当ではないナースがきました。

電気を消してもらい、スマホをとってもらい、「加湿はまだですか?」 と催促しました。

それが17:30でした。

手術終了後から3時間も途切れることなく咳をしているのか・・・。

のどから血が出そうなくらい痛い。

加湿はされたけど・・・ 

それからさらに30分くらいしてやっとネブライザーを持ってきました。

マスクを少しずらして無理やりネブライザーの蛇腹をつっこんで加湿します。

f:id:nasumiblog:20210104160903j:plain

加湿されるとのどが少し楽になり、少しほっとできました。

ネブライザーの効果なのか、手術終了から時間が経過していたからなのかのどのイガイガが楽になり咳も減ってきました。

やっとマスクをしていられる状態になりました。

しかし、ネブライザーの霧を直接吸い込むとむせてせき込んでしまいます。

なので顔とマスクに隙間をあけて適度に霧を逃がさないとつけていられない。

これじゃ、酸素だって逃げているだろうし果たしてマスクをする意味があるのだろうか? と思いました。

確実に酸素投与されていません

ネブイザーは1回につき5分くらいで終了しました。

17時過ぎて夜勤のナースに交代になりました。

彼女は適宜声をかけてくれ、加湿するかどうか聞いてくれました。

血圧測定や点滴や傷の確認もてきぱきとしていて、とてもしっかりしたナースに見えてこの人なら大丈夫と安心できました。 

咳以外の身体の様子

ちょっと時間を巻き戻し、咳以外のことを書きます。

あつい

だんだん身体があつくなってきて汗が滝のようです。

背中は一面、汗でぬれて気持ち悪いです。

アイスノンを借してくれたので頭がつめたくて気持ちいい。

布団はあつくてかけてられずバスタオルだけお腹にかけました。

痛み

おなかの傷は全く痛くありません

ほんとに手術したの? ってくらい痛くない。

ただ、腹部膨満感があってとてもおなかが張っているし重く感じます。

腹腔にガスをいれて膨らませ、中の臓器を見やすくして手術をします。

ガスは自然に抜けていきますが、術直後でそのガスが残っていて張っているように感じるのです。

尿管の違和感

尿管の違和感は今回もとても強い。

身体を少しでも動かすと尿道が痛いので、寝返りをうちたいときはベッドの柵をもってすごくゆっくりと身体を動かします。

尿管が引っ張られて抜けたらどうしようと不安に感じるほどに痛いです。

そうなったら怖いと思って、身体を動かすときには管をおさえて動きました。

生理

生理になってしまったので経血が漏れないか心配です。

尿管も入っているし下半身が気持ち悪かったです。

まだ、身体もうまく動きません。

寝ながらの着替えはとても大変なのでパットを超えて汚れてしまったらと思うと不安です。

自力で寝返り

術後、気が付いたら腰が痛くなっていました。

ずっと同じ体勢をとっているのが辛いです。

ベッドの柵をつかんでゆっくり身体の向きを変えました。

尿管が少し動くだけで違和感が倍増して痛い。

尿管も動かないようにつかんで、柵もつかんで寝返りをうちました。

手術をしなかったら寝返りがこんなに大変って知ることもなかったと思います。 

カーテン閉めて!

術後、ベッドにいる間は人に見られたらかなり恥ずかしい姿です。

とても身体があつくなっているのでバスタオルをおなかにかけているだけです。

浴衣を着ているのでとてもはだけやすい。

そのうえ尿管も入っているので直しても直してもすぐにはだけてしまい常にふともものあたりまで丸見えです。

汗をかいていて髪の毛もべたべた、そんな姿見られたくないと思うのは当然です。

術後はナースが頻繁に出入りするのですが、毎回カーテンをきちんと閉めません。 

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私のベッドは廊下側なのでいろんな人がカーテンの前を通ります。

同室者はトイレに行くのに通るし、私のベッドは洗面所側にあるので手を洗った後顔をあげてちょっと横をむけば見えてしまいます。

同室者のところに回診にくる医師も通るし、面会者も通ります。

好奇心でのぞくわけではなくても隙間があれば目にはいってしまいます。

なすみ
カーテンはきちんと閉めていってください

ナースがカーテンを適当にしめて隙間ができるので、その都度言い続けました。

かなりしつこく言っているのに、なかなかきちんと閉めてくれません。

なんなの(バカなの)?👿

だんだん丁寧にお願いできなくなっていきました。

ナースが適当にしていこうとすれば少し大きな声を上げました。

イライラ
しまってない!

言葉数を多く発するのもだるいし、小さな声では去っていくナースに聞こえないって思ったからです。

なるべく短い文節で伝わるようにするにはちょっと感じ悪いけれどそのように言うしかありませんでした。

さすがベテラン

昼間の(使えない)若手から夜はベテランさんに交代しました。

そのナースは隙間のあいてしまうほうを椅子で押さえて、その反対側から出入りするようにしていました。

それからは隙間が気になることはなくなりました。

さすがベテラン。

ちょっとした工夫でお互いにイライラしなくてすむことを知っている。 

全然眠くならない

夜の担当は年配のナースです。

見た目だけで昼間の若手よりも安心しました。

酸素マスクは消灯前後くらいに外したような気がします。

咳は少し間隔があくようになりましたがまだ続いています。

f:id:nasumiblog:20210104154108j:plain 

消灯してからも全く眠くなりません。

むしろ昼間よりも覚醒しています。

薄暗い部屋のなかずっと目をあけて、ぼんやり点滴とかカーテンとか眺めていました。

たまにナースがきて点滴やウロバック(尿をためている袋)を確認しているのが見えます。

夜にまでせわしなく働いて大変だなと思いながら眺めていました。

「眠れないの?」と聞かれて「はい」と返事しましたが、それだけでした。

睡眠薬がほしいけど言ったら迷惑がられそうと思い言えませんでした。

実際、前回のときには嫌がられたし。

スマホで0時をまわったことを確認。

さすがに眠れるかなと思い目を閉じました。

寝たような、寝てないようなという感じで時間がすぎ、やっと朝になりました。


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なすみ

このブログは私が卵巣嚢腫にかかり経験したことをまとめた記録です。


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